【足利再審】菅家さん、机を蹴り怒り表す場面も(産経新聞)

 宇都宮地裁で22日開かれた足利事件の再審第5回公判。生々しい取り調べの様子が法廷で再生される中、前日の公判では、18年前のつらい記憶を呼び戻し、一時体調を崩した菅家利和さん(63)だったが、この日は一転、怒りをあらわにする場面も。午後には、取り調べを担当した元検事と対(たい)峙(じ)する菅家さん。真実を求める再審公判はいよいよ佳境を迎える。

 午前10時すぎに始まった審理。佐藤正信裁判長の指示でテープが再生されると、雑音に混じって、当時取り調べを担当した森川大司元検事の声が聞こえてきた。

 「東京拘置所から地元に戻ってきて、良かったじゃない」

 これまでと同様、雑談から入る2人。だが、このテープが録音される前日の平成4年12月7日の取り調べで否認に転じた菅家さんに対する取り調べは、次第に厳しさを増していく。はっきりとした声で質問する森川元検事に対し、菅家さんの声は弱々しく小さい。

 「DNA型鑑定の一致」などの根拠を示し、前日の否認を撤回させようとする森川元検事に対し、必死に否認し続ける菅家さん。だが、森川元検事の執拗(しつよう)な追及に、菅家さんは涙声に。そんな菅家さんに、たたみかけるような追及を続ける。

 「さっきから一度も僕の目を見てないよ。え?」

 「ごめんなさい。勘弁してください。勘弁してくださいよ」

 そのとき、弁護人席でじっと聞いていた菅家さんが、机を足でけるような音が聞こえた。思わず身を乗り出し、注目する傍聴人ら。菅家さんは何か言いたそうに口を開き、怒りを押さえきれない表情を浮かべていた。

 これまでも森川元検事への怒りを、たびたび表してきた菅家さん。午後1時からは、いよいよ森川元検事の証人尋問が始まる。

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